Monday, September 20, 2010

ペニシリン(その19):分離精製とノーマン・ヒートレイ





写真:ノーマン・ヒートレイ(1911−2004)
写真:若い時
ペニシリンカビの培養ビンからの培養液回収法

ペニシリンの抽出工程,オックスフォード大学,1942年 

ヒートレイは写真でみるように,温厚,誠実,繊細と言う言葉があてはまる
イギリス紳士。実験研究には不可欠な人材です。オックスフォード大学の
ペニシリン開発チームの一員として参加しました。2000年オックスフォード
大学はその800年の歴史以来初めて,医者以外で彼に名誉医学博士号を授与
しました。2004年93才で逝去。

ランセットに発表されたペニシリンの論文には彼の名前もあります。
Abraham EP, Chain E, Fletcher CM, Florey HW,Gardner AD,Heatley NG, 
Jennings MA,: Further obsevations on Penicillin.The Lancet, 238:177-188, 
August 16, 1941.

ペニシリンの抗細菌活性を定量的に測定する方法( cylinder-plate法 )
Heatley NG,: A method for the assay of penicillin. Biochem J.1944; 
38(1): 61–65.,また培養液からペニシリンを抽出するのにBack-extraction 
法(counter-flow exchange)を用いました。

質問,問い合わせ先:
〒755ー0097
山口県 宇部市 常盤台1丁目20−2
上宇部こどもクリニック 萩原啓二 
電話: 0836-29-1155
Fax: 0836-29-1156
E-mail: keijihagiwara@gmail.com