Saturday, March 6, 2010

溶連菌感染症

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こどもの溶蓮菌感染症
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▼病原体 :A群ベータ溶血性連鎖球菌(MあるいはT抗原でさらに
ーーーーーー何種類にも細分される)。2回,3回と罹る子供さん
ーーーーーーがおられるのは,その種類が多いのが主たる原因です。


血液寒天培地に培養されたA群ベータ溶血性連鎖球菌のコロニー群



小さい水滴のようなハローは赤血球が破壊され溶血して
(ベーター溶血)生じたもの(山口大学医学部臨床検査,水野先生提供)


▼罹患年齢:幼稚園児〜小学生
▼感染経路:幼稚園,小学校での保菌者ないし患者から  
ーーーーーーの飛沫接触感染。
▼潜伏期間:2−5日


▼症状  :1)咽頭炎,扁桃腺炎の場合
ーーーーーーーー発熱,喉の痛み,体の発疹(猩紅熱という病名は
ーーーーーーーー体があでやかな真っ赤になるから)
喉が赤くなり,舌がイチゴ用になります


皮膚の発疹:痒みがあります。治療しないで放置すると
体全体が真っ赤になります。

2)伝染性膿痂疹(とびひ):体のあちこちに膿痂疹が広がる。

▼診断  :咽頭の拭い物で15分で判定できる迅速検査法があります。


▼合併症 :1)溶蓮菌感染後の急性腎炎(日本では稀になりました)
ーーーーーー2)リウマチ熱(日本で稀になりました)

▼治療  :抗生物質の内服(現在もペニシリンが効果あります)


質問,問い合わせ先:
〒755ー0097
山口県 宇部市 常盤台1丁目20−2
上宇部こどもクリニック 萩原啓二 
電話: 0836-29-1155
Fax: 0836-29-1156
E-mail: keijihagiwara@gmail.com

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