アデノウイルス感染症（１才，６才）

                                 

写真）アデノウイルス感染（１才10か月）の熱の経過。

--------- 扁桃腺には白い膿（＋＋）, 高熱と咳が見られた。

写真）アデノウイルス感染（６才時，同一人）の熱の経過。ーーー

-------１才の時に比較して熱の経過は軽くなっています。
ーーー扁桃腺が赤いが膿はなし。発熱と喉の痛みがあり咳（ー）。
ーーー成長と共に免疫が少しできたのでしょう。

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アデノウイルス感染症（その２）
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（１）アデノウイルス：DNAウイルス。血清型が４７種類もあります。

注意　➞　アデノウイルスは種類が多いため，異なる血清型の
アデノの場合は免疫ができにくいので，２回，３回と
このウイルスに感染して発病します。

（２）季節：　　比較的，冬〜春に多い傾向。
ーーーーーーーー咽頭結膜熱（プール熱）は夏に多い。
ーーーーーーーー嘔吐下痢症(胃腸炎)は年中あります。

（３）年齢：　　乳幼児〜小学生まで。
ーーーーーーーー成人はほとんどの人が免疫がありますので感染
ーーーーーーーーしても発病しませんが，流行するアデノウイルスの種類
ーーーーーーーーにより胃腸炎や咽頭炎になる人もいます。

（４）潜伏期間：接触から発病まで２〜１４日とかなり幅があります。
ーーーーーーーーアデノウイルスはヒトの呼吸器，胃腸の粘膜細胞
ーーーーーーーーで増殖します。感染しても発病しないこともあります。

（５）感染経路：ヒトからヒトへ。飛沫接触感染。

ーーーーーーーー胃腸炎を起こすタイプは糞便〜手〜口。
ーーーーーーーー保育所，幼稚園が主たる感染場所。

（６）病気の種類：

ーーー①咽頭扁桃炎：このかたちが一番多い。
ーーーーーーーーーー扁桃腺に白色の膿みができますが，
ーーーーーーーーーー細菌による膿とは異なり白い。
ーーー② 結膜炎：流行性結膜炎（流行り目）をおこす。
ーーー③咽頭結膜熱（プール熱）：咽頭扁桃炎と結膜炎がある。
ーーー④気管支炎／肺炎：６か月〜２才児では時に重症化。
ーーー⑤急性胃腸炎（嘔吐下痢）： 血清型 31,40,41が多い。
ーーー⑥出血性膀胱炎：発熱と血尿がでます。
ーーー⑦ 百日咳様疾患：まれ。


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